「DOGMAN」

ある夜、1台のトラックが警察に止められる。
運転席には負傷した女装男性がおり、荷台には十数匹の犬が乗せられていた。

「ドッグマン」と呼ばれるその男は、自らの半生について語り始める。
犬小屋に入れられ、暴力を浴びて育った少年時代。
犬たちの存在に救われながら成長していく中で恋を経験し、世間になじもうとするも、人に裏切られて深く傷ついていく。

犬たちの愛に何度も助けられてきた彼は、生きていくために犬たちとともに犯罪に手を染めるが、「死刑執行人」と呼ばれるギャングに目をつけられてしまう…

＜公式サイトより＞

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ノーチェックだったんですが、「犬の演技がすごい」という評を見て、観に行ってきました。
いやほんとすごいな！！？？？


最近見た映画やドラマ、なんでか連続でDV男が出てきてツラい。
あんな父親や夫が家の中にいるなんて、家族にとっては安らげるはずの「家」がまるで最前線の塹壕なんだろうな。いつ砲弾が飛んでくるかわからない緊張の連続…ああ嫌。


シャンソンをBGMにしたアクションシーンがとてもいいです。
暴力シーンも多いけど重くない。
「ジョーカー」みたいにどうしようもなく救いのない話でもない。
だって彼には犬たちがいるから。

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しかし日本公開のキャッチコピー「ダークヒーロー爆誕」はどうなのか。
センスなさすぎで残念です。

「今、私たちの学校は...」

2022年のネトフリオリジナル韓国ドラマ。
なんと学園ゾンビです。
私はジュブナイルゾンビと呼んでいる…


10代男女の甘酸っぱい恋愛をベースにしたゾンビもの。学園ものとゾンビ、いったい何がどうしてこんな発想になるのか。もう韓国ドラマには敵いません！！！

ジュブナイルとしても面白いし、ゾンビものとしても面白い。
最初から最後までハイテンション、一気に観るのをおすすめします。


続編があるとの噂なのでクオリティ落ちないといいな〜〜

「ザ・グローリー ～輝かしき復讐～」

ネトフリは年に数ヶ月加入して連ドラの一気やるんですが、韓国ドラマばかり観てしまう…
これも面白かった〜

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建築家になることを夢見る高校生ムン・ドンウン。
クラスメイトから壮絶ないじめを受ける彼女は、暴力に耐え切れず高校を自主退学。

工場で働きながら高卒認定資格を取得し、大学に進学。やがて小学校の教師となった彼女の18年もの歳月をかけた復讐劇が幕を開ける…

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テレビ局に就職し資産家の夫と愛娘と得て華々しい生活を送るいじめグループのリーダー、ヨンジン。
高級ゴルフクラブとハイブランドショップを経営するジェジュン。
画家として成功したサラ。
客室乗務員となり、玉の輿婚を狙うヘジョン。
ジェジュンにパシリ扱いされるミョンオ。


復讐のターゲットはこの5人ですが、それを取り巻くサブのキャラが立ちがすごい。
捨てキャラが一人もいない。
全てのキャラに人生と家族と愛する人と憎む人がいて、加害者グループの5人ですら愛しい。この5人のパワーバランスの絶妙さよ…


自分がやったことは回り回っていつか自分に返ってくる。
良いことも、悪いことも。



私がいちばんグッときたのは「おばさん」ことカン・ヒョンナム。
セミョン財団理事長宅の使用人である彼女はDV夫から壮絶な暴力を受けているんだけど、一人娘を守るためにドンウンに “共同復讐” を提案して協力者になる。夫を殺すために。

韓国ドラマを観てていつも驚くのは、こういう「おばさん」を演じられる女優の多さなんです。
凄みのある女優さんの多いこと、すごいね。
ドンウンの母親とかさあ、もうあの毒親っぷり…


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韓ドラってたいてい超セレブリティが出てくるので、ハイブランドのお衣装や超豪邸なんかも見どころのひとつ。

全16話、一気に観ちゃった。
ラストシーンの余韻もよかった。

「マスクガール」

久しぶりに加入したNetflixでとんでもないドラマを観てしまった。

「マスクガール」


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子どもの頃からいつか芸能人になってスポットライトと喝采を浴びたかったキム・モミ。
27歳になったモミはスタイル抜群ながら地味なルックスのため、その夢を叶えることはできず、昼間は普通の会社員として冴えない毎日を過ごしている。

しかしモミにはもうひとつの顔があった。
マスクをつけた配信者「マスクガール」。
セクシーな歌とダンスで絶大な人気と投げ銭を集め承認欲求を満たすモミだが、ファンのひとりとリアルで会ったことで事件に巻き込まれていく…


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全7話、コンパクトにまとまった連ドラなので1日で観られます。

最初はマスクガールを巡るサスペンスかと思ったけど、そんな枠に収まらない。
母と娘、その娘の3世代にわたる壮絶な…なんだろう、敢えていうならヒューマンミステリー…？



ルッキズム、DV、機能不全家族、いじめ、シスターフッド、アダルトアニメ、毒親…
あらゆる要素が配置され、観てるこっちにグサグサくる。


ありのままの自分を愛して欲しい。
でも、ありのままの自分を当の自分が愛せないのであれば、それもまた認められるべきなんじゃないのか？


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それにしても韓国ドラマすごいな。
そしてまた役者の層が厚いんだよ…とくに中年女性陣…

ネトフリ入ると延々と韓国ドラマばかり観てしまう。

「最後まで行く」

毎度のことながら韓国映画です（好きだねー）

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殺人課の刑事ゴンスは母の葬式の日に不注意から通行人の男をはねてしまう。
男の遺体母の棺桶に入れて一緒に埋葬し、ひき逃げに成功したかに思えたが、事故の一部始終を目撃したという謎の男チャンミンから脅迫を受けるようになり、次第に追い詰められていく…

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出てくる男たち（警察関係者）が揃いも揃ってクズなので「おいおい、それでいいのかっ！？？？」という展開の連続です。
いや面白かった。

ちょっとゴンスに同情するけど、いややっぱあかん…
韓国映画の警察ものって容赦がないよな。


軽く見られるサスペンスです。おすすめ。

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ところでこの韓国映画、岡田准一主演でリメイクされているのです。
監督は「ヤクザと家族」の藤井道人、そしてチャンミン役は綾野剛だあぁー！！





えっ、これ劇場で見たかったな…
配信はネトフリ独占。

予告見る限りかなりコミカルに寄っており、主人公のクズっぷりが際立ってる。
久しぶりにネトフリ加入するかな…

「進撃の巨人」

年末年始の1週間くらいでアニメ「進撃の巨人」全94話を完走しました。
春までに見終わればいいな～なんて思っていたのに恐ろしい·。

ちなみに原作も未読なのでほぼミリしらです。
リヴァイ兵長の名前だけ知ってた！！！

ちょっと前に SNSで、訪問したガザで日本人だと名乗ったところ現地の少年に「進撃の巨人を知ってるか！？」とすごい勢いで聞かれたというポストがあったんですが、アニメを見終わって、なんだかもうギューッときてしまった。

並「名前は知ってる…」
彼「すごい作品なんだよ、世界の全てが詰まってる。観てないの？！観なよ！！」

他のガザっ子も、若い子たちは当然のように知っていた進撃の巨人。実はお母さんが食べられちゃう序盤で辛くて脱落し、続きを読めてない・アニメも観られていないことは言えなかった。（続）

— 並木麻衣（国際協力NGO・JVCの中の人／4児の母） (@mainamiki) October 15, 2023

壁の向こうにも世界はあるんだ。
そこにいけば自由になれる。
でも自由ってなんだろう？


おそらく原作連載当時は第2次大戦頃のユダヤ人迫害（ユダヤ人は壁に囲まれたゲットーと呼ばれる自治区に押し込まれ、服にダビデの星を縫い付けることを強制されていた）をベースにしていたと思うのですが、今はガザそのものです。

そもそもガザ地区ができたのはそのユダヤ人迫害が直接の原因で、それは2000年前のキリスト誕生からの因縁なんですから人間って……


「進撃」はキャラすべてにそれぞれの人生が透けて見えて泣けてしまう。
信念があり、家族があり、その正義は時に正しく、けれど対峙する相手が違えば悪にもなる。
みんなそれぞれ必死に生きてるんだけどね。

推しキャラはハンジです。
みんな好きでしょハンジ。


原作も大人買いして一気読みしたいです。








この曲いいよね〜…

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アニメは途中で製作会社が変わってるんですよ。
スタッフ総入れ替え。
そんなことってあるんだ。

どんな大人の事情があったのかはわかりませんが、アニメの製作陣が納得できる環境で創作に打ち込めるようになるといいな…

「窓ぎわのトットちゃん」

売れに売れた大ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」。
お若い方はご存知ないかもですが、なんと累計2500万部も売れたそうです。1冊でだよ…

戦後日本でおそらく一番売れた本だと思う。


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言わずと知れた黒柳徹子さんの自伝ですが、それがアニメ化されたとは知っていましたが観に行くつもりはありませんでした。なんで今さら…という気持ちもあったし。

でもSNSでプッシュしてる人がたくさんいて、ちょっと興味が湧いて映画館に行ってきました。


日本のアニメーションの良心を集めたような、これはあれだいわゆる「珠玉の名作」ってやつです。
いやほんと素晴らしかった。
派手なところはない淡々とした日常を描いている映画なのに目が離せない。


作画が丁寧で美しく、観ていて本当に気持ちがいい。季節の描写、雨や日差しの美しいこと。
昭和の子どもたちの日常に段々と戦争が入り込んでくる演出とバランスも素晴らしく、子どもから大人まで全年齢楽しめます。
デートムービーにもおすすめ。

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しかしまあ、黒柳家のハイソサエティぶりが見どころの一つと言っても過言ではないハイソっぷりですよ…

大きな窓とお庭の洋館、朝食はトーストと果物、パパとママはダブルベッドで寝てるし、あの時代に大型犬を室内で飼っているのも驚き。

そういう家庭だったからリトミック教育を行う私立の小学校に通わせることができて、彼女の才能も開花したんだろうなあ。
どこの家に生まれるか、とりあえずは「そこ」なのか〜〜！？？？とジワジワきてしまった。

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すべての子どもたちに正しい教育が与えられるように、飢えることなく成長することができるように。

国や大人の役目なんてそれに尽きるんじゃないでしょうか。

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

公開初日から SNS で盛り上がってて、やたらと「ゲゲゲ」「ゲゲゲ」と流れてきたので観てきました！

鬼太郎アニメの新作は全く観ておらず劇場版が作られていることも知らなかったのですが、「『墓場鬼太郎』の前日譚なので youtubeで公開されてる1話を見てから行くのがおすすめ」との情報があったのでそちらもチェック。


これです↓
墓場鬼太郎 第1話「鬼太郎誕生」

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「ゲゲゲの謎」、すごく面白かったです。

鬼太郎の基本は押さえつつ、ホラーでありミステリーであり活劇であり反戦である。
水木氏の戦争体験を絡めたのはとてもよかった。

時代設定が昭和31年、古い一族が支配する孤立した村での連続殺人とか、「犬神家」「八つ墓村」好きの人にはたまらんでしょ。


その村に現れる謎の男が目玉になる前の目玉親父なわけですが、和服に下駄にロン毛で大変良き…しかもCVが関俊彦さんなんだよね〜〜かつてはヒーローものの主役をやることが多かった関さんだけど、私は叫ぶ役より静かに喋る役の方が好きだった。
飄々とした父役、すごく良かったよ〜


ホラー、ミステリ、アクション、スプラッタ全部のせ、大人向けの鬼太郎でした。
PG12なので小さなお子さんと見に行く方はご注意。

「ヴァチカンのエクソシスト」

みんな大好きエクソシスト。
悪魔祓いとか堕天使とか黙示録とか好きじゃないオタクおらん…

そのエクソシストがラッセル・クロウなんだから観るしかないでしょう。
「薔薇の名前」のショーン・コネリーも素敵だけどラッセル・クロウも良かった〜

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とてもわかりやすいエンタメ映画。
時代も現代なので難しいこと抜きで楽しめます。

でもやっぱり聖書やカトリックの知識があればより楽しい。
劇中で「最も小さい者の一人にしたのは私にしてくれたことだ」というアモルトのセリフがありますが、これは聖書の言葉なので「私」とはアモルトではなくキリストのことです。
つまり「最も弱く貧しい人に寄り添い助けなさい」という意味なんですが、それを知らないと意味不明なセリフになっちゃうね。

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あちこち詰めは甘いけど、アモルト神父がイカすので相殺。
面白かった。





私が会った　エクソシストのアモス神父 | 取材ノート | 日本記者クラブ

「X エックス」

1979年テキサス。

トップレスバーのダンサーマキシーンと、そのマネージャーウェイン。
ブロンド女優のボビーと、ベトナム帰還兵で俳優のジャクソン。
録音担当の学生ロレインと、自主映画監督の学生RJ。

3組のカップルは「芸術的なポルノ映画」撮影のために、田舎の農場へ向かう。
彼らが撮影する映画のタイトルは「農場の娘たち」。
この映画で一発ヒットを狙い、誰もが羨む大スターになってやるーーー。


意気込む彼らを迎えたのは農場主の老人だったが…


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A24製作のホラー映画。
グロいわエロいわで最高〜

殺人鬼モノのホラー映画としてはとくに目新しくはなく古典的ですらありますが、「史上最高齢のシリアルキラー夫婦」ってのがね…！

老婆パールの、愛されることへの渇望＝SEX、若さへの嫉妬、老いの恐怖…そこら辺のバランスが絶妙で悲しさや哀れを感じてしまう。
が、シリアルキラーっぷりがあまりにもアレなので「いや同情せんでええわ」と思い直すんですが。

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なぜ君たちはパンツいっちょで真夜中の農場をうろうろ歩き回るのか。
沼だか川だかにいきなりすっぽんぽんで飛び込んで泳ぐのか。

アメリカ人ってみんなこうなの？
日本じゃあり得なくない？？？

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続編の前日譚「Pearl」が公開中なんですが、地元じゃまだ公開予定がなくて無念。
映画館で観たいよ！！