「窓ぎわのトットちゃん」 [映画・ドラマ・アニメ]
売れに売れた大ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」。
お若い方はご存知ないかもですが、なんと累計2500万部も売れたそうです。1冊でだよ…
戦後日本でおそらく一番売れた本だと思う。
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言わずと知れた黒柳徹子さんの自伝ですが、それがアニメ化されたとは知っていましたが観に行くつもりはありませんでした。なんで今さら…という気持ちもあったし。
でもSNSでプッシュしてる人がたくさんいて、ちょっと興味が湧いて映画館に行ってきました。
日本のアニメーションの良心を集めたような、これはあれだいわゆる「珠玉の名作」ってやつです。
いやほんと素晴らしかった。
派手なところはない淡々とした日常を描いている映画なのに目が離せない。
作画が丁寧で美しく、観ていて本当に気持ちがいい。季節の描写、雨や日差しの美しいこと。
昭和の子どもたちの日常に段々と戦争が入り込んでくる演出とバランスも素晴らしく、子どもから大人まで全年齢楽しめます。
デートムービーにもおすすめ。
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しかしまあ、黒柳家のハイソサエティぶりが見どころの一つと言っても過言ではないハイソっぷりですよ…
大きな窓とお庭の洋館、朝食はトーストと果物、パパとママはダブルベッドで寝てるし、あの時代に大型犬を室内で飼っているのも驚き。
そういう家庭だったからリトミック教育を行う私立の小学校に通わせることができて、彼女の才能も開花したんだろうなあ。
どこの家に生まれるか、とりあえずは「そこ」なのか〜〜!???とジワジワきてしまった。
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すべての子どもたちに正しい教育が与えられるように、飢えることなく成長することができるように。
国や大人の役目なんてそれに尽きるんじゃないでしょうか。