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「羽生結弦は助走をしない」高山 真 [本]

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めっちゃ濃い本でした。
フィギュアスケート愛がダダ漏れてる。

羽生選手だけではなく、引退した選手、他国の選手、何年のあの大会のあの演技のここが素晴らしい、今季のこの選手はここに注目などなど、読み終わった途端にyoutubeを検索せずにはいられない。

用語をよく知らなくても面白く読めますし、読めばますますフィギュアが面白くなります。


著者の高山さん、「ユーリ!!! on ICE」にも非常に好意的なコラムを書いてくださって嬉しいぞ!



スポーツ界ってしょっちゅうパワハラやらセクハラやらで賑やかですが、そういうのが発生しやすい競技って、いわゆる力でゴリゴリ押していく「体育会系」…。

フィギュアスケートに限って言えばそういうの、なさそう。
なんでだろう??といろいろ考えたのですが、そういったハラスメントって「男という呪縛」からくるんじゃないかと思うんですよ。
「こうあらねばならない」「男たるもの!」みたいな抑圧。

でもフィギュアスケートって、そもそも「男たるもの!」から一番遠い。
だって小学生の男の子がフィギュアスケート(クラシックバレエとかも)なんかやってたら「あいつ男のくせに」「女に混じって」とか、同級生に笑われて蔑まれるに決まってるじゃないですか。
日本ではもはや小学生から「男は女より上位なんだ」って、そういう思想が染み付いてる。

男子フィギュアが盛り上がってるここ数年なら、そして大都会ならともかく、東北あたりで10年前、20年前に男の子がフィギュアスケートを始めるなんてのは、相当強くなきゃできませんよ。

で、その「強さ」ってのは「男たるもの強くあらねば!!」という脅迫的な強さとは全く違う、自分自身と向き合う強さ。笑われようがからかわれようが、「自分はこれが好きなんだ」と貫き通す強さ。

フィギュアスケートに長年かかわって現在コーチとかしていらっしゃるみなさんはそういう道を歩んでこられたのだと思うと…そもそもハラスメントが発生する素地がないんじゃないかな…と思うんです。

だって闘うべきは「自分」なのだから。



『ユーリ!!! on ICE』を観れば五輪フィギュアは百倍面白くなる 『羽生結弦は助走をしない』著者激賞!



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