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「ジュエリーの世界史」山口 遼 [本]

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宝石、好きです。ゴールドも大好きです。

とかデカい声で言うのがはばかられますが、好きなんだからしょうがない…


でもちまちま小銭を貯めてささやかに買うのがせいぜい。
お国から給付された10万もこれに消えそう…

もっぱらブランドのWebカタログを見たり、コメ兵的なリユースショップを巡回したりして、「いいなー、いいなー」とか言ってますが、めっちゃ楽しくていつまでも眺めていられる。
ああ、ジュエリーっていいな。



先日テレビ放送された「オーシャンズ8」、カルティエのダイヤのネックレスが重要な小道具として使われていますが、あのネックレスはカルティエが1931年にナワナガルのマハラジャからオーダーされたネックレスが原型になっています。
実物は男性用なので映画につかわれたものより大ぶりで、センターピースはなんと136.25ct!





この「ジュエリーの世界史」にはカルティエ、ハリー・ウィンストン、ティファニーの歴史のさわりや、世界の宝石狂の人たちの恐ろしい浪費っぷりなども記されていますが、これが読んでいて本当にワクワクする。

ワシントンポストのオーナーの息子と結婚した金鉱オーナーの娘エヴァリンが、カルティエから購入したホープダイヤモンドを愛犬の首輪にぶら下げてパーティに現れた話とか、そのバカっぷりに胸熱ですな。
ちなみにホープダイヤモンドはその後ハリー・ウィンストンに売却され、ウィンストンの死後は寄贈された博物館に展示されています。

かつては世界中に、個人で国宝級のダイヤモンドを購入する大富豪や、国が傾くほど宝飾品を買い集める王族(ロマノフ王朝とか)が多数いたのか〜。
そういう気の遠くなるほどのお金持ちがカルティエやハリーの顧客だったわけで、もはやこれから100年後に名を残す宝飾ブランドが誕生することはないんでしょうね。



文庫版付録として、巻末に「正しい宝石の買い方、教えます」という加筆があるのですが、これが大変面白かったです。

日本の宝飾店は大抵が一族経営であるので、社長がダメな店に良いセールスマンはいない、ダメな社長が集めたジュエリーはダメで、そのダメなジュエリー目当てに集まる客もまたダメなのだ、と。
つまりピンとこない社長と、なんだか嫌だなと思う客がいる店で買い物するのはやめなさいという話。

そしてジュエリーの世界で最も買ってはいけない商品は「赤札商品」。
むしろ気に入ったジュエリーの値引き交渉の駆け引きを楽しみなさいと。


実際に買う場合には、できるだけ良い服装をして、堂々と、にこやかにかつ丁寧に値切ることです。実際にまた買う、買わないは関係なく、またいつでも買いに来ますよ、という態度を示すことです。お店はこれには弱い。間違いなくまた来てねという意味を込めて、オマケをしてくれます。 あなたにいくらお金があっても、ジーパンにコンビニ弁当をぶら下げて、これを買うから負けろと言っても、オマケをしてくれる可能性は低いのです。人は見掛けによらないなどというのは寝言です。人は見掛けで決まるのです。


おや、これはジュエリーだけじゃなく、服屋さんでもレストランでもそうですね。


気が弱いので地元の宝飾店にはなかなか行けないのですが、たまには覗いてみようかな〜



ちなみにホープダイヤモンドのカラーはファンシーダーク・グレイッシュブルーですが、私はクッションカットのファンシーイエローが欲しいです(聞いてねえよ)。
ティファニーのソレスト↓↓↓とかいいよね。

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こちら↓↓↓はダイヤモンド専門店オシェルさんのルース。
「ダイヤモンド好き集まれ」というサイトの管理人さんでもあり、いろんなカット、カラーが豊富ですごいです。
ダイヤに「さん」をつけるダイヤ愛溢れる店長さん…いつかここでお買い物したいな〜。







でもファンシーカラーはお高いので、カラーよりカラット重視ならライトカラーかな…とか、このルースなら枠はこんなでとか、妄想ショッピングは楽しいな!タダだし(笑)








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